『…やった』 私の気持ちを聞いて 陸斗は小さな声でそう言って クスッと笑った。 『じゃあ、今日の今から 穂波の夢を叶えるための 準備期間に入ろっか』 「夢ぇ…?」 『夢! …書いてただろ? 保育所のアルバムに! …何だったっけー?』 陸斗が「言え」って 私を急かす。 「りくとくんの… およめさんに、なる」 『そ!それな!』 満足したのか 陸斗は笑いながら 私を抱きしめた。