『本読んでたのー!? 穂波には 「ちょっと話しといて」って 言ったはずだけどなー?』 「う…ごめん」 笹音が、自分が見たい本 あるとは言ってたけど わざわざ このタイミングで 見に行ったのは 私と陸斗を 2人きりにしようとしたから だってことは分かってた。 ホントは… ちゃんと、話してはいたんだよ? けど、その話の内容は 私にとっては 聞きたくなかったことだった…。