『おーい穂波? なんか答えろよっ』 私があれこれ 考えていると 陸斗が私の顔を 覗き込んできてそう言った。 (えっ!?っと… なんか、話さなきゃ) 私は混乱しながらも 口に出す言葉を何にしようか 必死に考える。 (えっ、けど 何もなくない?話題なんか…) 動揺しているせいか 何も出てこない。 その状態で私の口は 反射だけで勝手に動き…