「悔しいけど、ナツにとっての太陽って、あたしじゃなくてミドリさんなんだ」 そう続けられた言葉に、理解できずにその場で立ち止まる。 「ほら。今日もあんな風に、あなたを待ってる」 「え…?」 ミカちゃんが指差す方につられて目をやり、思わずはっとした。 …今まで気にも留めなかった、コンビニの壁に寄りかかるあの子の姿。 「ナツくん…どうして…」 何度も目にしていたはずなのに、その理由を考えたことはなかった。 あんなに近くで、ずっとわたしを見ていてくれていたのに…