「はい。誕生日おめでとう!」
「えっ…!?」
ヒカルの言葉と、差し出してくれたプレゼントで、ふと思い出す。
そうだった、今日はわたしの誕生日だった、って。
「なんや、本人が忘れてたんか。アホやな」
「あはは、そうだね。ありがとう」
本当に、彼の言う通りだ。
わたしが忘れていてどうするのよ。
「これ、ユカリに似合うと思うわ」
そう言いながらヒカルは、ネックレスを持った手をわたしの首にまわす。
華奢な銀は金具にはめられ、そのままぎゅっと抱きしめられた。
「愛してんで、ユカリ」
「うん。わたしも」
目の前の顔が、ゆっくり近づいてくる。
そっと目を閉じ、その時を待った。
……〜〜♪


