ある日の夜の話 ―――――――――― 日曜の塾の帰り道、ふと見慣れた姿を見かけた。 「何やってんの?」 「あ、アオイ」 僕の声に振り向いた、コンビニの前で立ち尽くしているナツ。 「ミドリさんがあがるの待ってるの?」 「まぁ…そんなとこ」 僕が何気なくきくと、どこか気まずそうに答える。 ふいと横を向いた顔を覗くと。 …ナツは、涙を流していた。