―――本当は分かっている。 これは、わたしの身勝手な恋だってこと。 教授の人生にわたしは必要でないということ。 親友を羨んで、歳上の彼を愛して、貰えない言葉を求めて… …ただわたしが突っ走っているだけ。 きっと、大人になることの意味を履き違えている。 分かっているけど、止まらない。 止まらないから、苦しい。 先の見えないこの恋。 単なるわたしの、背伸びなのかもしれない。