「ミドリさん、これちょうだい」 店内を一周したナツがカウンターに戻ってきた。 「え、アイス?…ナツくん、真冬だよ?頭大丈夫?」 ほら。 やっぱり変なんだって。 しかもそんな大きなカップアイス… 「俺アホだから季節感ないの。あはは」 ……ちょっと。 何で笑ってんのよ。 今のミドリさん、さっきのあたしと同じことを言ったでしょうが。 …その紅くなった耳を引っ張ってやろうか。