ゆっくりと頭を撫でられる。 さっきよりも優しい手つきで、指の感触が心地よいくらい。 「例え違う形でもな、俺はお前のことを想ってる。どこにおっても、月島のことを応援してるから」 「……」 「月島ヒナは、俺のたった一人の愛弟子や。いつでも味方。覚えとき」 「……っ」 まっすぐと見つめられ、まっすぐに言葉をくれる。 届いた言葉に偽りはないって、先輩の目を見て思う。