「今日から新しく入社致しました、水瀬莉緒です」

私、水瀬莉緒はとある小さな会社に入社した。憧れの事務職だから、ここなら頑張れそう!と思った。

まだ19歳の私だから覚える事もたくさんなの。


「水瀬さんね、よろしく」

部長が優しく微笑み、私に笑いかけた。他の社員の人達も、凄く優しくて頼れる人ばかりだった。

「莉緒ちゃんって言うんだ♪」


私に近づいたのは背の高い男の人。黒淵の眼鏡に癖の無い髪、優しそうな目で私を見てた。

「俺、千葉っていうんだけど」

「あ、よろしくお願いします♪」

「頑張れよ」

優しく言葉をかけて、千葉さんはデスクに向かう。