「ダメだ、クラッチレバーが折れちまった、


ハンドルも曲がってらぁ」



「動きませんか?」



「まずいな、


ギヤが入ったままだ、


このままじゃ動かねぇ」



「仕方ないわね、


取り敢えずここにおいて行きましょ、


後でうちの者に取りに来させるわ」


「そこまで世話になれねえよ」


「良いのよ行きましょ」


仕方なく男は彼女の後を付いていく。