ピットアウトした翔矢は、


結局7位でコースに戻ったが、


隼人はピットインするタイミングが遅れ、


それ程タイムが上げられなかったため、


タイム差を広げられずに済んだ。


ところが次の瞬間、


翔矢はコーナーの進入で濡れた路面に乗ってしまい、


フロントから切れ込んで転倒してしまった。


翔矢はもう一度コース復帰を試みたが、


エンジンが止まったままかからず、


諦めざるをえなかった。


その時観客席から、


観衆の大きなため息が聞こえた。