「そうなのか、そんな中でも二位になれたのならすごいというべきなのかな?


でも残念だが勝負は勝負だ、


調整がうまくいかなければ、


もっとうまくなるように勉強することだ」



「監督の浜さんも言ってた」



「そうか、やはりな」



「でもね、転んでポイントが取れないよりはましだって、



それにチャンピオン争いでトップにいた選手が五位でレースを終わったから、


それだけでも差が縮まってよかったって」



「そうか、それで彼は今どのくらいの位置にいるんだ?」


「よくわからないけど、二位みたい」


「ほう、随分良い位置にいるじゃないか」


「当然よ、翔矢さんすごいんだから」



三日後、この日遥は浜崎モータースにいた。