そして六周ほど走った頃、


和樹は不思議そうに首をひねっていた。


「どうした和樹、何かおかしいか?」


「いや浜さん、


なんかいつもよりタイムが良くないかな?と思って、


確かにアタック開始してまだそれほど走ってないので、


まだ何とも言えませんが」



和樹はそれだけ言うと再びタイム計測に戻ったが、


そんな二人の会話を聞いていた哲弥が、



浜崎に声をかけてきた。