三日後、遥たちはホームコースである茨城のサーキットに来ていた。


「良いか翔矢、


この前のレースの悔しさを忘れるな、


お前は世界を目指すんだ、


こんなところで埋もれてちゃいけないんだ、いいな」


「はいっ!」


「じゃあ行って来い」


浜崎が翔矢の背中をたたき送り出すと、


その直後、勢いよくコースインする翔矢。



最初の一周はいつものようにタイヤを暖め、


その後二周目からアタックを開始した。