【短編】あの日見た夢は、今。












「ぺ……ぺったんこ……?」


あたしがそう聞いて、1番に気にする場所――それは、“胸”だった。


「Aもないんじゃね?もはやAAA?」

「は…はぁ!?」


どんどん首から上にかけて、熱が込み上げてくる。
恥ずかしさと、ムカつき。

 ――なんで初対面のコイツにそんなこと言われなくちゃいけないのよ!?


あたしは咄嗟に自分の腕で胸を覆った。


「あんたに言われるほど小さくないわよっ!」