それから3日後。
今日は近くの公園でお祭りがあるの。
もちろん今日も未奈と行くつもり。
朝から未奈の家でゴロゴロして、夕方になってから甚平に着替えてお祭りに来た。
それで、来たはいいんだけど…
まだおじさんたちが準備してるだけで、お祭りは始まる気配すらない…
「お嬢ちゃん、来るの早すぎるよ。暇なら手伝って」
準備のおじさんに声かけられちゃった。
めんどくさ。
断ろうとしたそのとき
「おっちゃん、ごほうびは!?ごほうびくれるならやるけど!」
隣で未奈が楽しそうに答えてる。
ダメだこりゃ。
私は未奈を見捨てて、近くのベンチに腰を下ろす。
でも、近くを通ったおじさんに「そこは危ないからどいてどいて」と言われ、仕方なく重い腰をあげる。
もうしょうがないからおじさんを手伝うことにした。
そのあと、未奈と2人でおじさんを手伝って、アイスをおごってもらった。
「良い汗かいたしラッキーだったね」
隣で未奈が嬉しそうに言う。
もうバテバテでそれどころじゃなかった私は、「へ?」と変な声を出してしまった。
