笑顔日和



そしたら私が負けちゃって…

最悪な状況になってしまいました。


「真実が負けだから、高田に告ってね!」

笑顔でささやく未奈。


高田勇斗。

私が今気になってる人。

高校に入学したばかりの私は、いつも優しくしてくれる彼に好意を抱いていた。

今はそれがどんどん恋愛感情に変わりつつある。

いくら相手が気になってる人だからって、じゃんけんで告白するか決めるとか…

「幼稚すぎるし」

ふと小さな声でつぶやいてしまった。

でも、その声は未奈に届いていたようで…

「自分がやるって言ったんじゃん!嫌なら最初から断ればよかったじゃん」

怒鳴るように言われた。