叶わぬ恋




体育館裏。
なんとも、ベタな場所だ。

「ねぇ。あなた優美センパイ好きでしょ?」

「好きだよ?嫌いな人なんかいないんじゃない?」

私は、はぐらかした。

「ちがうわよ!!あんたは、恋愛として優美センパイが好きなのかって聞いてんのよ!」


さぁ。
どう答えようか…。
「はぃ、そうです。」
なんて、言えないし、
「いいえ、違います。」
なんて、自分の気持ちに嘘は付けれない。

「……私は…」

ゔ、視線が痛い。
どうしよう…。

「…私は…!」

「あなた達、ここでなにやっているの?」


私の後ろの誰かが言った。