「久しぶり」

静かに彼が言う

「昨日…」

「ごめん、忘れてた」


私の中で何かが崩れた

怒る気にもならなかった

「そっか、
これ作ったから、はい
じゃあまたね」

押しつけるとすぐに
走り出した

涙は止まらなかった

遥は何も言わずに
ただ抱きしめてくれた