〜〜それぞれの恋模様〜〜

そんなある日、スクールの帰りに、アルバは
同じクラスのマリンに呼び止められました。

マリンは、紫の瞳で紫の髪です。アルバと
同じ夕焼け人です。笑顔が可愛い小さな女の子です。
時々、わからないところを教えてあげることもあります。
割りと仲良くしているクラスの女の子です。

そのマリンがもじもじしながら、「アルバ、あの、その
私・・・あの・・・これ食べてください」と
クッキーをいきなり
手渡して、逃げていきました。

返事をする間もなく・・
ぽかーんとしながら、走り去るマリンを見送りながら
手にクッキーの袋をもってたたずんでいました。

「アルバ、どうしたんだ?」ラキアが声をかけます。
ルシアもいっしょです。
急にルシアを見て、どきどきしましたが

ラキアのほうだけを見て「マリンがくれたんだ。
クッキーだよ。いっしょに食べようか」
そういうと・・

ラキアがわかったという顔で・・
「マリンは、そうか・・アルバが・・うんなるほど」

ルシアも「まぁ、すごい。アルバ、」といいます。

何がすごいんだと疑問に思ったとたんに
気づきました。マリンは、僕に恋してる!

僕のルシアに対する態度とそっくりだった・・・

どうしよう。僕はルシアに恋してる!
だから、マリンの気持ちにはこたえられないよ・・
どうしよう。

あ~~でも、はっきり好きと言われたわけでもないし
うん、そうだよ。こんな僕を好きと思う人がいるなんて
信じられないし・・・

その日の夜・・・

ラキアが「マリンのことは、どう思ってるの?」と聞いてきます。