アルバと風の世界

ドアが、開けられて・・入ってきたのは、
怖い顔の黒風軍の将軍でしょうか?肩に紋章が
たくさんぶらさがっています。側に部下の
軍人らしき人も数人います。

僕は、殺されるのかな?
まだ、再生の歌を思い出していないのに・・

「おまえが、空風の歌詠人のラキア王子か?」

「王子かどうかは、覚えていないが、歌詠人だ」
ラキアは答えました。

「記憶がないのか?」

「戻りつつある。ここが燃えたのも覚えている」
そう答えました。

「そうか。では、予定が少しずれたということにして
王の代わりとして、虹風の世界の王に会って和平を呼びかけてもらおう」
ラキアは、考えていました。
本当に和平を望むのか?

「空風のわたしではなく、黒風の将軍のあなたが
和平を呼びかけるほうが良いのではないか?」

「黒風の言うことを信じていないから、呼びかけても結界が閉じたままだ。
開いてくれないのだ。ここから先に進めず困っている。

空風の王家なら、結界を開く歌があるであろう。それを
歌って和平を呼びかければ、向こうも安心して結界を開くであろう」

「その隙に、虹風も襲おうと思っているのか?」
ラキアが、言い返します。