アルバと風の世界

一方、そのころ黒風軍に連れ去られてしまったラキアは
見知らぬ場所で目を覚ましていました。

ここは、どこだろう。一体僕は・・・
思い出すラキアです。

そうだ、あのとき黒風軍が襲ってきて
つかまってしまったんだった。
ここは、どこだろう?

体を動かそうとすると手足が縛られていることに気づきました。
上を見ると、小さな窓があります。月がでているので夜でしょうか。

牢屋かな?どうしよう。みんなは無事なんだろうか?

そう思っていると、一瞬、過去の思い出がよみがえりました。
父母が目の前です。父が「おまえだけでも助かってくれ」
そうつぶやくと、身動きとれないまま、窓から放り出されます。
僕を受け止めた誰かが、そのまま走っていきます。

その後、振り返ると窓から火が出て、その城は
炎に包まれてしまいました。

涙が自然にこぼれてきて、理解しました。
きっと以前と同じ場所にいるんだ。燃えてしまわなかったんだ。
きっと・・・

そう思ったとき、外でカツカツと誰かが近づく音が
聞こえてきました。