「センセ、もういいでしょ、班決めやろ?」


紗空が助け船を出してくれる。


手を合わせて、ありがとう、といっておく。



本当に気付いてなかった。依麻が顔を歪ませていることにも、萌愛が目を伏せたことにも────…。