「先輩こそまたさぼりですか?」

背後から聞こえた声に答える。

「人のこと言えねーだろ?」

「たしかに!」

目があってお互い笑う。


「今日の空キレイだろ?」
両手をあげながら言った。

「そうですね。」
わたしも先輩の
真似をしながら答えた。


「キャンパスにさー
 思いっきり
 色塗ったみたいだよなー。」

「なんか先輩がそんなこと
 言うなんて合ってないー!」

ハハって笑ったわたしに
「菜緒は笑顔が合ってる。」