「峰くん、今日もかっこよかったね!」
「うん!やばかった~」


朝から、かっこいい男の子の話で盛り上がる女の子たち。

くだらない。くだらない。くだらない。
峰くんはクラスでもよく噂されてるから存在は知っているけど、私は興味がない。


明日は、1年に1度のバレンタインデー。

だから女の子たちは、その峰くんという人にとって少しでも特別な存在になろうと必死だ。


最近ではサッカー部の朝練にまで応援に行っている子もいるらしい。
本当にくだらない。


高校生になって初めてのバレンタインデー。

私には無関係な話だけどね。


私は今まで一度も恋なんていてこなかったし、したいとも思わなかった。
誰が好きとか嫌いとか、付き合うとか別れるとかめんどくさいと思っていた。

これ以上悩み事増やしたくないし、デートなんてしてる時間がもったいないと思っていた。


でも、ある人がきっかけで私は変わりました。

その男の子には今でも感謝してます。
もう会えなくなっちゃったけど、あなたのおかげで変われました。


そして、今でもあなたのことが大好きです。