そして、全体が赤黒い色に染まったとき。 ボッ っと音をたてて、手紙は燃え始めた。 火なんて何処にもなかったのに・・・・・・・ 【地獄より】 その言葉が何回も頭の中で繰り返される。 「本当の・・・・・・・地獄。」 みんなが息をのんだ瞬間。 いや、手紙があたし達宛に渡された時から、もう地獄の門は開かれていたのかもしれない。