「わたしのもときた…時代の調べについてだが」
そういえば、協力してほしいって…龍之介言ってたわね。
あんまり、できてないけど。いや、全然できてない。
「わたしはいつもこの町にいた気がする」
「それは…江戸時代のころのこの町にいたってことでしょう?」
「違う。今現在のそなたたちが生きるこの町だ」
龍之介はタイムスリップしたんじゃ…
「まあよい。とりあえず、今はこのことを考えるな」
「うん…」
龍之介はわたしの目をじっとみつめた。
「雑念をおっぱらえといったのに、余計なことをいってすまぬ」
龍之介は下級武士とはいえど、
武士としての礼儀はすごく正しい。
「…がんばるわ」
