長く、龍之介のもと話し合った結果…。
遼はわたしに二度と関わらないこと。
わたしを自由にすること。
わたしを逆恨みしないこと。
などを話した。
遼は落ち着きを取り戻し、いつものおだやかな遼に戻った。
「…なぜ?」
「…え?」
「…なぜ、わたしをあんなに?めちゃくちゃにしたかった?」
遼はそんな悪い、嫌なやつじゃない。
それはわたしはよくわかってる。
「…男友達からそうするべきだと言われて…。
優舞を失うのが怖かった。サチと浮気してからも…ずっと苦しかった。
ごめん…気づいた。優舞を縛ってた。…優舞のこと、好きだから…
だから…優舞を手放す。俺から解放する…」
その言葉を聞いて、わたしは遼はやはり
根の腐った奴じゃなかったと安心した。
「…だから、これからも友達でいてくれ」
「…考えとく」
龍之介に睨まれて子犬のように、怯える遼に
クスリと笑う。
「あと…もう一つだけ」
なに?とわたしは眉を吊り上げて見せる。
「この方は…優舞のなに?」
「わたしは…優舞の…」
「いとこよ!…驚いた?」
龍之介の言葉をさえぎった。
龍之介は不満そうな顔でわたしをみる。
「…すっげ」
ん?
あれ?
