「優舞から離れろ」 刀がカチャとなり、遼の喉ギリギリまで近づく。 「……」 「離れろといっておるのじゃ!…離れぬか!」 龍之介ははじめてこんなに冷たく大声で怒鳴った。 遼は慌てたようにわたしから離れた。 わたしはまだ恐怖で震えがとまらない。 龍之介はわたしのそばにこようとした。 遼は少し落ち着きを取り戻し、わたしに近づく 龍之介の前に立ちはだかった。