予想外の言葉に耳を疑う。
浮気?うわき?ウワキ?
遼が?
「…付き合ってたとかじゃなく、かりそめの」
かりそめの?
「相手は?」
怒りに震える声でわたしは聞いた。
「…サチ」
わたしはまた頭が真っ白になった。
サチはわたしのクラスメイトで、しかも罰の悪いことに
バレエ教室が一緒だ。
仲は比較的よかった。
「でも、サチは悪くない…俺が誘った」
何?かばうの?
サチを?
サチもきっとやる気だったに違いない。
だって、一番しつこくわたしに
「遼くんとどう?」
って聞いてきてた。今思えば。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…