もちろん、あの時と同じミルク味。 帰ったら、龍之介も同じことを考えてたみたいで 二人で大笑い。 アイスキャンデーがよほど龍之介はむしゃむしゃ食べていた。 「…ね。龍之介の正体って…」 思い切って聞いてみた。 「ん……?…西洋の本にでてきたアレだアレ」 「何?」 「オオカミ」 この時、わたしはまだどれだけ龍之介が 熱い男で、危険な人なのがはっきり理解できていなかった。