「けじめだ。けじめをつけろ。
そんな男と結婚でもされたら、みんな泣くぞ」
けっこんって…
そして、わはははとひたすら、遼の悪口。
遼の悪口…っていっても
幼稚園のときアイツ漏らしてたよね~とか
たわいのない話。
「あ。もう時間」
愛美はいまから彼氏とデートだそう。
別れ際、愛美はいった。
「…優舞の今本当に好きな人ってどんな人かわからないけど
次はもっといい人みつけなさいね?
優舞のことを本当にわかってくれるひと、心がつながってるひと、
喧嘩できるひと、本当にムカツクけど許せちゃうようなひと」
その愛美の言葉にドキッとする。
わたし、あんなに怒ってたのに今龍之介のこと全然むかつかない。
「ちょっとのことで怒らない!…男なんてバカだから。
大目にみてやりなさい」
そういって愛美はまた遊ぼうね、といって風のように去って行った。
