わたしたちの原点はこのカフェ「porte」。
porte(ポルト)はフランス語でドアという意味だ。
住宅街にぽつんと不似合にたつporte。
porteはおばちゃんの駄菓子屋の近くだから行きやすい。
天井が高くて、窓が大きいから日差しの気持ちがいい店。
アンティークがいっぱいあってまるでフランスとかにありそうな店。
けっして広くない。
でもそこがいいとわたしと愛美は言っている。
小五の時、ずっと憧れてたこのカフェに初めて入った。
オーナーの吉さんと仲良くなって以来、今までわたしたちは
何かにつけてここにいる。
扉をあけるとおしゃれにチリンと鈴がなる。
「愛美」
