バシッ…
わたしは龍之介の頬を平手打ちしてしまった。
わたしは涙をポロポロ流しならまくしたてた。
「…わたしは…わからない…!…あなたの気持ちが……
好きか?愛してる…?…あなた…が…すきなのは…舞さん…
でしょ…う?」
悔しくて、悔しくて…
わたしを軽んじてるの?
でも龍之介をなぜかこころから憎めない。
「…ひど…い。 わたし…は…舞さんじゃ…ないわ!
一緒…にしない…で!」
嗚咽まじりにわたしは龍之介に怒った。
「…二度とわたしに関わらないで!…もう…あなたなんて
大嫌いよ!」
「優舞…」
「…寄らないで!」
はだけた服をおさえながら、わたしは机の上の
あるものを龍之介に投げつけた。
「…返すの忘れてたわ!
着物の中から出てきたの!…かんざし!」
