龍之介の優しくて力強い声に安心する。 だけど…なんでわたしあんなこといったの? それに…龍之介様なんて。 様なんてつけて呼んだことない。 「優舞?…怖い夢でもみたのか…。安心しろ。わたしがついている」 龍之介はわたしの頭をゆっくり撫でてくれた。 「…ありがとう」 龍之介…あなたのことが知りたい。 わたしは何も知らないの…。 夢の中で、龍之介はなぜかわたしを危険から遠ざけ、自分は危険な方へ 向かっていたような…