遼はそっかと残念そうな顔をした。
「うん、お客さんくるから。…またメールして。じゃ」
わたしたちって本当に付き合ってるのかな。
「ただいま」
買い物の包みをおいて、リビングを見回す。
龍之介…?…いない。
その時、ドサドサドサドサっとわたしの部屋から
音がした。
慌ててわたしの部屋を開けた。
「何してるの!マンションだからやめて!」
すると大量にわたしの教科書やテキストが床に散らばっている。
教科書に埋れて龍之介がでてきた。
「…す…すまぬ」
「大丈夫なの?」
わたしは子を叱る親のようになった。
