龍之介は昨晩、シャワーも浴びずに寝てしまった。
着替えが男物がないので仕方なく、そのまま汚い着物。
…これはどうにかしないと。
朝ごはんの片付けをして、買い物にいこう。
龍之介の着れそうなものを買ってこよう。
「わたしはこれで良いぞ」
「…え?」
「わたしは着物などなんでも良い」
「ずっとそれでいるわけにいかないでしょ!」
わたしは朝ごはんの片付けをさっとして
かばんに財布と携帯だけ入れた。
「だから…そんなもの…」
「おかしなことしないでね!いってきます」
「おい…」
バタンと扉をしめた。
朝から大変だわ…
また口移しを思い出しそうだったので慌てて
家を後にした。
