顔が赤くなるのを感じた。

胸の鼓動がはやくなる。



ドキン…ドキン。


「あぶないではないか」

「あ…ごめん…なさい」


低い深みのある声…でも優しい。

すこし居心地のよさを感じてた自分を責める。


「…朝ごはんにしましょう」


まだドキドキしてる。

大したことじゃない。わたしってホント、バカ。



朝ごはんはわたしはフルーツグラノーラと野菜ジュース。

龍之介には和食がいいかと思って白飯とシャケ、おしんこ。


こんな知らない人のために、メニュー考えるなんて

わたし、お人好し…


「…かたじけない。いただく。そなたはそれだけか?

しかも、なんだ、それ飯か?」