「わたしは江戸の者だ。…あ!名前を名乗っていなかったな。

失礼した。わたしは龍之介と申す。武家の三男坊だ」


「はあ…」




ただ…龍之介というこの男。

なぜかこの男の言葉には真実味があった。


信じてみようか……いや、だめだめ。

簡単に人を信じれない。

信じたくない。


いままで、裏切られてきてばかりだったから

裏着られたときが怖い。


「…」

「…優舞だったな。わたしはもう腹がへってへって。

頼む!わたしに食い物をくれぬか」


よほどお腹がすいてるみたい。

仕方ない。思いきって…


「…わかりました。ごはん…とゆうか

軽食ですけど」