「…そなた名前は?拙者に何用だ。答えろ」
まだ、震えが…ああ…恐ろしかった…。
「…え、あの、わたしは今井 優舞です。
何か気になって…あなたこそ…誰?
その格好、コスプレですか?」
「…ゆま? おかしな名前じゃな」
といいながら汚ない着物をはらいながら立ち上がる。
「…とゆうより、こすぷれ?なんじゃ、それは。
そなた、わたしを馬鹿にしておるのか?」
ギロリとするどい眼光。
でも、なぜか、怖い気持ちは消えていた。
「腹がへってな…しかしわたの銭ではどこもだめでな。
なぜなのじゃ」
そいつが出した銭はみたこともない、古そうなものだった。
変な人…。
