その夜… わたしは龍之介の目の前に正座していった。 「わたし、バレリーナを目指すことにしました」 龍之介はわたしを、ちらっとみた。 「それが本当にやりたいことなのか」 「ええ、どうなるかわからないけど、 半端な気持ちで言ってないわ。 わたしの未来はわたしのもの…でしょ?」 といって、わたしはふっと笑った。 すると、龍之介はわたしの傍にきて わたしの顎を持ち上げた。