ある日、バレエの先生から
稽古がおわったら残るようにいわれた。
自分、なんかした!?
とドキドキしていた。
「今日は、優舞に大切な話があるの」
「はい」
「優舞は将来めざしてるものある?」
「あまり…はっきりとは」
先生は予定表のようなものをとりだした。
「これね、この先のあるだけのコンクールなの」
すごい数だ。
頭が痛いほどのおびただしい数のコンクール。
「あなたが本気でバレリーナをめざすなら
わたしは精一杯、あなたの背中をおす。
たくさん、注意もする。
あとはあなた次第なんだけど…」
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