「…踊ります!」
でも、先生はいまのわたしには無理。
変われ。
しばらく踊らせない。といわれてしまった。
二歳から続けたバレエ…
コンクールにも入賞したりしてたのに。
いつから?わたしはダメになったんだろう。
「優舞、大丈夫。優舞が強いことは
みんな知ってる。自分次第だよ。
はやく優舞と踊りたいよ、俺も」
雅之さんだ。
「ありがとうございます…」
「……優舞?」
泣きはしない。泣いたら負けだ。
この世界ってガチできつい。
「優舞、時間ある?ごはんいこうよ。
あ、高校生さそったらマズイかな」
雅之さんは優しい。遼より男らしいカモ。
「はい…いきたいです。…あ、カモ食べたい」
「太らないようにね」
