「…ニコラスの言うとおりよ。
優舞は日々進化してるわ。本当にすごいと思います」
わたしは嬉しくて、心が躍った。
「はい、ありがとうございます!」
「…まだ少し改善点はあるけどね?」
先生はこつんとわたしの額をこづいた。
わたしが成長したのはかなり龍之介のおかげだ。
「眠りの森の美女」のストーリーを絵本で説明して、
踊りの説明をして、毎日バレエ、ソロ部分だけだけど
見てもらった。
龍之介のようなバレエを全然しらない人でも
夢中になるようなオーロラ。
幸福になるような優しいオーロラ。
龍之介は容赦ないので
「わけわからん」とか
「姫?」
とか結構きつく言われた。
でも何十回とみているうちに
龍之介の目がわたしをはっきり追うようになっていた。
