次の朝、隣で寝ている龍之介をおしのけて 大慌てで朝食の準備と洗濯物、バレエの用意をした。 「…なんだ、はやいんだな」 「起きてたの?おはよ」 「武士が寝坊などありえぬこと…」 「そっか」 といってわたしはニッコリ笑った。 「朝ごはん、机の上よ。でかけるときは鍵!か・ぎ!」 わたしは念をおして、家をでた。