そこにはちょっと焦げた白いごはんと 魚がまるまる焦げていた。 龍之介をみると不似合いなエプロン。 浴衣にエプロンって! わたしは笑いをこらえつつ、 「…大丈夫?…やけど?」 と、龍之介の手をとった。 軽く手が赤い。 「軽いけど冷やした方がいいわ」 わたしは氷水を急いでつくり、龍之介の手を そこにいれさせた。