「…う」 わたしが黙ってしまったのでニコラスは ははと笑った。 「じゃあ、ボクがそのカレだと考えてみたらどうカナ? ボクは悲しいけど!」 とニコラスはおどけてみせた。 わたしがオーロラで、龍之介が王子… 想像してみたけど、あの刀バカでちょんまげ はさすがに王子は無理あるよ…。 「…無理か。あははっ」 えへとわたしも笑った。 「身もこころも自由に、オーロラにならないと ダメってコト。 踊るときはボク、ニコラスではなく王子を 愛するコト」