龍之介は時々、稽古場の外からそっと わたしを見守るように稽古をみていた。 わたしは音楽にのることを意識して 何も考えなかった。 パートナー練習のときは雅之さんのことだけを 考えた。 先生はどうみてくれているだろう。 そんな練習がまた数日続いた。