私と君と、あの子。

 放課後、私は、麻美ちゃんと帰ろうとしている亮太を呼び止めた。


「亮太っ!!」

「なに?優衣。」

「・・・一緒に帰ろうよ?聞きたいことがあるの。」

「電話じゃ、だめなのか?」


 そう言われて、気づいたんだ。

 亮太が、麻美ちゃんのものだってこと。

 私のバカ。亮太は、自分のじゃないでしょ・・・?


「そっか。ごめんねっ!じゃあ、私、帰るねっ。」


 “電話じゃ、だめなのか?”

 そう言った亮太の顔は、少し寂しげで、私の胸が締め付けられる。

 好きでいちゃいけない。

 分かってはいるけど、亮太のこと諦められない。

 私は、どうしたらいい?

 雪斗のこと、傷つけて、今、また麻美ちゃんのことを傷つけようとしてる。

 誰かを傷つけずに、人を愛することはできないの?

 私には、その方法がわからない。